老後の資金はどれくらい必要?
老後の生活費と収入を考慮したうえで、
それまでに用意しておかなければならない資金を割り出しましょう。
特に投資等をしていない場合は、セカンドキャリアにおいて、現役時と同じように収入を確保することは
困難です。
収入源は年金収入だけという方がほとんどだと思います。
厚生労働省の「厚生年金保険・国民年金事業年報」をもとに考えるとミライさん(32歳、年収720万円)の受け取れる年金額は約18万円。
現在と同じレベルの生活を維持するのであれば(住居費を除く生活費:月額23万円)毎月5万円ずつ不足することになります。
日本の女性の現在の平均寿命が87歳を超えており、今後の医療の発達も踏まえ、90歳まででどれくらい不足するお金があるかを計算してみると・・・
5万円×12ヶ月×25年=1,500万円
1,500万円はセカンドキャリアを迎える前に用意しておく必要があることになります。
これに住居費をプラスして準備する必要があります。
もし、今後も分譲マンションを購入せずに賃貸のままでライフプランを立てるのであれば、かなりの資金を用意する必要があります。
人生のキャッシュフロー?
一つひとつの項目を丁寧に埋めていけば、
人生のお金の流れを一目瞭然に整理することが出来ます。
上の表は、ミライさんの人生におけるキャッシュフローをまとめたものですね。
項目を上から順に見ていきましょう。
収入については、ファイナンシャルプランナーが現在の収入や、会社情報などから、現在から定年退職を迎えるまでの各年度の収入を埋めていきます。
このファイナンシャルプランナーの先生の計算では、各種税金については必ず必要となるものですので、手取り年収で計算をします。
他に副収入があれば、その分も記入していきます。
そして、65歳で定年退職と想定し、退職金や年金収入も埋めていきます。
次に支出ですが、生活費、住宅費(ローンや賃料)、ライフイベントにかかる費用(ミライさんの場合は旅行と、修繕積立金や管理費や固定資産税などの住宅にかかる費用)を入れていきます。
ライフイベントについては、家族構成やライフスタイルによって異なりますので、ファイナンシャルプランナーが様々な質問をしながら埋めていきます。
こうして、収入と支出をひとつひとつ丁寧に埋めていくと、人生におけるキャッシュフロー(収入と支出と資産残高)を分かりやすく整理できるのです。
人生のキャッシュフローを整理することは非常に重要ですが、様々な状況によって変化していくものです。定期的にファイナンシャルプランナーと一緒に見直すことをオススメします。
次回は、このキャッシュフローをもとに、分譲マンションを購入した場合と購入しなかった場合、人生の収支がどうなるのかを整理します。